今日の私

20年前の思い出話を続けてしまったが、今のワタシ。

あの時、絶対に許せないと思って離婚した夫と復縁して、無事に家庭生活を送っている。

 

子供達はすっかり大きくなり、親が仲が良かろうが悪かろうが大して気にならない年齢になったから、別に無理に一緒に暮らさなくたっていいのだが、結局1つ屋根の下だ。

 

夫は実は相変わらずである。

私が熱のある時には決まって機嫌よく外食するから気にするな、と言う。変わったのかもしれない。昔なら、オレの飯は⁈と怒っていたのに比べたら何倍も大人になった。

 

しかし、高熱で寝ているワタシの飯は⁈

 

…とキレたいけれど、そんな元気もないからただ、白湯を飲んで寝ている。子供達にLINEしてどうしても欲しいものは買ってきてと頼む。上の娘は出来るだけ早く帰宅してくれる。

 

子供は普通の思いやりをもてる人間に育ったことにホッとする。

 

今日は、天候のせいか持病がでて、とても体が辛い。まず手が握れない。肩が痛いので包丁で野菜を切ることは冷や汗をかきながらの決死の作業。体がダルいし熱っぽいし、こんな時は気持ちも落ち込む。

 

痛い痛いと言いながらお米を研ぐ私を見て夫が優しく言葉をかけてくれた。「大丈夫か?」「大丈夫じゃないけど、ご飯は炊かなきゃね」「そうか、頑張れよ!」

俺がやろうか?なんて言葉は、あるはずもなく。期待もしてないけど。

 

でも、弱音を吐きたくなってポロッと言った。「私、今のパートやめて、専業主婦になった方がいいかな、と悩んでいるの。」

 

夫は不機嫌に言った。

「お前が仕事をやめたら、うちの中はどう変わるの?目に見えていい料理が出て掃除が行き届くと言うのならパートをやめてもかまわないけど。そんなに完璧な家事出来んの?」

 

持病がありながら仕事と家事の両立は大変だ。仕事という荷物を降ろして、今までより少しのんびり過ごしたい、という希望を漏らした私が甘かった。

 

今仕事に向けているエネルギーの全部を家事にプラスするんだろうね?と言いたいようだ。

 

疲れる。

体が、心が、疲れて頑張れない気持ちになる。

 

昔と違うのは、その先、夫に何も期待はしていない点だ。

自分がその中でベターと思う選択をするだけ。優しい言葉をかけてもらおうなんて、期待するから傷ついちゃうだけで、期待をしないということは余計な傷を負うこともないし、全ての選択は自分の気持ちだけを頼りに自分の責任できめるだけだ。

 

専業主婦になる。

 

それはそれでキツイ。

 

家事と言う名の仕事は範囲が膨大だ。

それを全部責任持つんだろうな⁈という問いにハイと答えようものなら、今より地獄だ。

 

パートという盾をなくさない方がマシかもしれないなあ。